「important」の代わりによく使われる「i」で始まる単語3つ:いい感じのビジネス英語(55)

よく言われることですが、シンガポールのような年がら年中、永遠の夏で、空気の匂いも空の高さも光の陰影もほとんど変わらないところに長く住んでいると、記憶の中のイメージの背景がいつも同じで、ある過去の出来事がいつのことだったか、すぐに思い出せなくなります。

また、せっかくのクリスマス・シーズンやからとか吐かしてショッピング街などに出かけてみても、空気がいつもと変わらず周りの人の服装もいつもと一緒。

日本の冬の冷たい空気と街の賑やかさ・華やかさとのコントラストに触発されて、寒いけどきっと後から来るであろう幸福感の手触りまで想像するような、クリスマス・シーズン特有のウキウキ感、ワクワク感が全く湧いてきません。

シンガポールは、仕事をする環境としては良くても、生活を続けると空気・風・味・芸術・服装・化粧などの微妙な差異を敏感に感じ取る能力が衰えていくようで、これはひとえに山や川とは言わずとも、実は空気の質感や光の加減の変化だけからでも感じられる自然を、シンガポールの生活では感じにくいせいだと思われます。

そのためにも、たまには歴史・文化的により成熟していて、自然も豊富な日本に帰って英気を養う必要があるのですが、それもどうなることやらなんとやら、というわけで、やさぐれたままの今回も覚えておくと役に立つただの単語紹介です。


「i」で始まると覚えておくと使いやすい

ビジネスにおける商談やプレゼンで、「重要」と言いたいときに「important」しか出て来ないのはややダサいです。

そこで今回は「important」の代わりに使える、同じ「i」で始まる単語3つを紹介します。

「i」で始まると覚えておけば、会話中にも咄嗟に使えるのでオススメです。

英語ネイティブの人がビジネス会話でよく使うのは以下の3つ(断定の根拠なし)。

1. integral

2. imperative

3. indispensable

全部「重要」と言う意味で使えます。

しかしそれぞれ、単語の語源に基づくニュアンスがやや異なりますので、多少の使い分けは必要です。


integral(不可欠の)

数学の得意な人は「積分」の意味で覚えているかもしれません。「integral」の語源であるラテン語「integer」(英語で整数)には完全体という意味があり、「integral」の元の意味は「全体を形作るもの」であり、「全体にとってかけがえのないほど重要」という形容詞として使われています。

ビジネス英会話では、「何かある部分が全体にとって超重要な部分である」と言いたいときに、「important」と言うとやや拍子抜けするところが、「integral」を使うとバシっと決まります。

This function is an integral part of our services.

【意訳】この機能は、弊社サービスの根幹を成す部分です。

「the most important part」と言うより「an integral part」と言った方がなんとなくかっこよくないですか。絶対かっこいいです。


imperative(必須の)

これは語源に命令的な意味合いを含みますので、「これやらんかったらヤバいくらい重要」というニュアンスがあります。そのせいなのか、ビジネス英会話ではよく使われます。

Dissemination and exploitation of the results are imperative in order for us to continue funding to the R&D divisions.

研究結果の共有とそれにベースとした商用化は、研究開発部門への投資を継続していくにあたり、極めて重要である。

ちょっとカッコつけて難しい単語を使いました。

「dissemination」は「普及」「宣伝」「散布」というような意味ですが、ビジネス用語としてはよく、「研究成果の周知・共有」という意味で使われます。

「exploitation」も「搾取」といったネガティブな意味がある一方で、「開発」という意味があります(暗い過去を連想させます)。

これが「dissemination」と一緒に使われると、研究結果を利用した「商品化」「商業利用」、または「政策への反映」といった意味になります。

よって、上の例文では、「important」ではなく「imperative」を使うことで、「研究部門への資金供給を続けて欲しかったらちゃんと結果出して商用化できひんとあかんよ」という上からの命令的なニュアンスを出すことができます。


indispensable(絶対必要な)

実はこれはあんまり使われてるところを聞いたことないですけど、語源的には「(神の)施し(dispensation)の対象ではない」から、「分配(dispense)することができない」、つまり「他に替えが効かないほど重要」というような意味になります。

この単語は「これなかったらやばいことになるくらい重要」というニュアンスを出したいときに使うといい感じになります。

Reliable bolts are indispensable anyway.

なにはともあれ信頼性のあるボルトが重要。


おまけ:essential と critical

「important」の代わりによく使われる単語として以前、何かの記事で「essential」と「critical」を紹介したような気がしたので、今サイト内検索したら「essential」は特に紹介した形跡なし。

「essential」は、「女性にとっての髪の毛の美しさと同じくらい重要」という意味です。

コロナ禍の今よく使われる「Essential service providers」といえば、インフラ設備運営や医療サービス、食品流通などの事業者のことを指します。

この単語は普段の英会話でもよく使います。

一方の「critical」も、以下の2つの記事の例文の中で使っているだけでした。

「critical」は「くらえば一撃で死んでしまうほど重要」という意味です。

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