シンガポールのSuitsupplyが閉店、シンガポールにおける洋服直しと当たりのバクチョーミー
いまだに日本には進出していないSuitsupplyは、オランダ発の男性向けスーツなどを扱う店。いわゆるトレンドに敏感な感じを出しつつ結構いい感じの生地なんかも使いながらも製作は中国で価格はリーズナブル、というような会社で、コロナで業績が悪化し、かつ世界的インフレ傾向も追い打ちになったのか、いよいよシンガポール人がスーツをまじで着なくなったのか、今週末、シンガポールのオーチャードに唯一あった店が閉店してしまいました。
そういえば先日シンガポール国立大学(NUS)の就活フェアに行きましたが、日本の就活イベントのあの黒スーツだらけの気持ち悪い光景とは正反対で、全員初任給50万円以上がほぼ約束されたNUSの学生は誰ひとりスーツなんて着ていないのが印象的でした。
なんてことはさておき、先日オンラインオーダーして水曜に届いたトラウザーズ(スラックス)がいつの間にかまたもや出てきた腹のせいで前回と同じサイズではどう考えても苦しくボタンがはち切れそうなので、ウェストを広げてもらおうと店舗に行くと、すでに直し職人は全員いなくなって無料お直しはできないとのこと。
オンラインで注文してもリアル店舗で無料直しができるというのは結構アドヴァンテージだったのですが、それもなくなった格好です。ただ、ディテールや股上の長さや裾幅などサイズの細かい指定ができるオンラインオーダーシステムは便利(英語だけですが)、且つようやく自分のベストなサイズ・形状・長さを見出したいま、ファストファッションかハイブランドに二極化してちょうどいい感じの服を買うのが難しいシンガポールにいる以上、オンラインオーダーはたまに利用すると思います。
というわけで、土曜に早速ウェスト直しをしてもらいに行ったのは最近よくいくOld Airport Road Food Centreの2階。ここにはAlteration(洋服お直し)ショップがたくさん並んでいます。
Old Airport Road Food Centreの2階
だいたいおばちゃんがひとりでやっている店が多いです。こういう店はシンガポールに点在する古いショッピングモールのなかによく見かけます。
こういうところはおばちゃんの腕に差があるので、Google Reviewを見つつ、店内の雰囲気とミシンの年季の入り具合、おばちゃんの雰囲気などを見ながら最後は自分の勘を信じてお願いする必要があります。
こういう店で洋服の手直しをお願いする場合に重要なのは、あまり英語が得意でないお年寄りが多いので、何度も丁寧に説明して、その内容を紙に書いてもらうことです。私は一度これを怠り、大きくしてもらうはずのウェストが反対に小さくされたことがあります(無料で直してくれましたが)。
こういうところのアンティとアンクル(おばちゃんおっちゃん)は人のいいひとが多いのでちょっと顔見知りになれば、料金を負けてくれたり、その日のうちにやって欲しいといえば無理を聞いてくれたりします。
一方で、やたら気難しい感じで無愛想なひともいますので、注意が必要です。そういうひとの方が実は腕がよい、みたいなイメージはありますが、私の経験上シンガポールでは単に性格悪いだけでボッタクリ傾向あり、ということが多々あるので注意です。
人がよければ値段交渉もしやすいのでベターです。しかしこういうシンガポールの失われゆく商売を地で行くところであまり値切るのもよくないと思うので、初回は言い値でお願いして、値切りは2回目以降に2点以上同時に出すときとかにしたほうがよいと思います。
ちなみにこのOld Airport Road Food Centreは割りと有名なホーカーセンターのひとつ。
ミシュランガイドに載ったらしい Fried kway teow(甘めの焼きそば)のLao Fu Zi Fried Kway Teowなど、行列のできる店も結構あります。ちなみにここのkway teowは個人的にはたいしておいしくなかった。
今回ズボンのウェストなおしを依頼した後に食べたのは、Minced Pork Brothersのバクチョーミー。かなりうまくて驚きました。
Brothersとありますが、ひとのよさそうなおばちゃんが一人で切り盛りしていました。出てきたClassic Bak Chor Meeがこれ。具だくさんで4ドル。
バクチョーミー
これはシンガポールの定番ローカル料理のひとつで、何度も食べたことはありますが、正直いままでぜんぜんおいしいと思ったことはありませんでした。
しかし昨日観た映画『King of Hawkers』の主人公の店がまさにバクチョーミーの店で、ひさびさに食べてみようと思い立って食べたらこれが大当たり。
見た目は茶色で油っこい感じですが、ここのはチリとビネガーのバランスが絶妙で、具材に変な臭みもなく、さっぱりと食べられ、かつ味もしっかりしていました。エビが嫌いな私でさえ、エビを食べたくらいで、エビはぷりぷりでした。
また、こういうヌードルについてくるスープはたいていほとんど味がないか、あってもいっこもおいしくないところが多いですが、ここのは飲み干してしまうほど味がしっかりしていました。これはリピート決定。